慈恵には主体的に学習できる工夫が盛りだくさん!

私は現在医学科3年生です。私たち3年生は前期に臨床基礎医学を、後期に臨床医学を学修しています。臨床基礎医学では、基礎医学と臨床医学の橋渡しとして、疾患を成立させている基本的な病的変化や疾病の個体に与える影響、ヒトの一生の中での生理的変化などを学修します。臨床医学では、4年生の後期から始まる臨床実習に向けて病態生理を理解し疾病やその治療法を学修します。この疾病に関連した学修をする前段階として、2年生では基礎医科学を学修します。この基礎医科学で学んだことをベースとして3年生以降の学習が成り立っていることを最近強く実感しています。今回は、そんな重要な基礎医科学の中でも特に印象に残っている慈恵の授業について、学生である私なりの言葉で皆さんにお伝えしたいと思います。

2年生の前期に、「自然と生命の理」という授業があります。このユニットには、講義動画を自分で好きな時に視聴し学習するオンデマンド形式のものと、講義動画で学習した内容を踏まえ、与えられた課題に関してグループ内で議論する対面形式のものがあります。講義動画では、自律神経系による私たちの体の機能調節のされ方、神経伝達機構、骨格筋の収縮機構、循環系の働きと調節、肺における気体の交換とその異常、腎臓での体液調節などを学習します。私たちの体内環境・機能を維持するために欠かすことのできない重要な役割を学習することを通して、「自分の体はこうして今機能し私は生きることができているんだ」と感心させられます。自分の体で起きていることを理解することは、とても面白いことですよね!そして、このような機能を学習した上で対面形式でのグループディスカッションが行われます。例えば自律神経系に関する授業回であった場合、自律神経系の働きに関連した体の異常についての症例が出され、その患者の体には何が起きているのか、グループ内で話し合います。このように、インプットとアウトプットの両方を行う授業構成になっているため、やがて自分の言葉で説明できるくらいまで理解し覚えることができます。体内で起きていることをここでしっかり理解することで、その後ヒトの体の正常・異常の学習にスムーズに取り組むことができます。

もう一つ印象に残っている授業は、2年後期で受講する機能系実習です。この実習には、腎実習、循環器実習、呼吸実習の3つがあります。実習を通して各臓器の機能を学ぶわけですが、この3つの実習の中でも特に強く印象に残っているのが腎実習です。腎実習では、初めに750mLの水が入ったペットボトルが一人1本渡され、水をできるだけ短時間で飲み切ります。その後、決められた時間に排尿し、その尿量を図ります。この排尿と尿量計測を合計5回行います。また、採尿した尿を用いてクレアチニン濃度の測定や浸透圧測定を行います。このように、実際に自分の体を使って実験を行うことで、身をもって腎機能について学ぶことができます。750mLの水って結構多くて、どの学生も必死になりながら水を飲んでいました(笑)。

このように、慈恵ではただ受け身の講義だけではなく、学生が主体的・積極的に学習に取り組めるような工夫が多くなされています。皆さんも慈恵に入学したら、一つ一つの学びが楽しくなること間違いありません!ぜひ慈恵で一緒に楽しく医学を学習しましょう!