オスキーバビンスキー
全国の医学生は4年生(早い大学では3年生のところもあるようです)で、CBT・Pre-CC OSCE(以下OSCE)という準国家試験を受けることになっています。慈恵では8月に実施され、この筆記試験であるCBTと実技試験であるOSCEに合格することで、病棟を回る臨床実習に参加する資格を得ることができます。今回は、慈恵でどのようにOSCE対策が行われているかをご紹介します。慈恵ではOSCEの対策として「基本的臨床技能実習」というユニットが、4月から7月まで実習授業として組まれています。問診、身体診察、採血などの基本的な技能を、実際に臨床現場で活躍されている医師や臨床検査技師の方々からご指導いただきます。実技のポイントだけでなく、「なぜこの手技を行うのか」「異常所見として何が見られるのか」など、実際の臨床の場で応用・実践できるよう丁寧に教えていただけるのが特徴です。
また、慈恵ではグループ学習が重視されており、OSCE対策の授業も8名程度のグループで行われます。授業が終わった夏休み期間中も、学生同士で定期的に集まり、自習室を借りて練習を続けています。8月にはCBTも控えているため、家で勉強することが多い時期ですが、お互いの勉強の進捗を確認したり、励まし合ったりしながら過ごすことができ、仲間との絆も深まります。この記事を書いているのは10月下旬、私たち4年生が臨床実習に参加し始めて1か月が経とうとしている頃です。臨床実習では、この基本的臨床技能実習で学んだ内容を活かす機会が本当に多くあります。患者さんの自覚症状がなく、問診だけでは見逃しがちなことも拾うことができたり、手技の原理を理解しているからこそ、ひとつの身体所見から多くの情報を得ることができます。自分からアプローチすることで、「そういえば…」と治療に関わる重要な情報を話してくださる患者さんもいらっしゃいます。
ここではOSCEについてご紹介しましたが、慈恵ではOSCEに限らず、普段の講義でも「試験対策のため」ではなく、「臨床で応用できるように」深く教えていただけるのが大きな特徴であり、強みだと思います。短い時間でしたが、少しでも皆さんに慈恵の魅力が伝われば嬉しいです。