留学に行こう!

受験生の皆さん、こんにちは!今回は私の一生の思い出となった海外実習中の経験と、そこから感じた「留学の魅力」についてお話ししたいと思います。慈恵医大では、4年生の夏から6年生の夏にかけて約2年間の病院実習を行います。そのうち後半の1年間は「クリニカル・クラークシップ」と呼ばれ、4週間ごとにさまざまな診療科を回ります。さらに、その中の1〜2タームを使って、世界各国にある海外協定校で実習することができます。私はその制度を利用して、オーストラリアのクイーンズランド大学とアメリカのスタンフォード大学で実習を行いました。
クイーンズランド大学では、移植外科で実習し、毎日腎移植か肝移植を見学しました。日本でも移植を行う病院はありますが、これほど多くの症例を間近で見る機会はなかなかありません。大変貴重な経験でした。なかでも一番印象に残っているのは、出張で臓器摘出の手術を行う「Retrieval」というプロセスに同行させていただいたことです。オーストラリアでも移植外科医が常駐する病院は限られています。移植外科医がいない病院に臓器提供者がいる場合、移植外科医がその病院に赴いて臓器摘出手術を行います。私の実習期間にそれが必要になったのが、実習先の病院から飛行機で2時間離れた街にある病院でした。そこで、先生方は深夜1時に集合し、プライベートジェットでその街に移動して手術を行い、朝までに臓器をブリスベンに持ち帰ることになり、学生である私を同行させてくださりました。このような、日本の施設ではあまり機会がない、海外ならではだ!と驚く経験ができることは留学の魅力の一つです。
スタンフォード大学では、腫瘍内科で実習しました。皆さんもご存知かもしれませんが、アメリカでは日本と違って、大学卒業後に4年間Medical Schoolに通います。そのため、実習中に出会った医学生や研修医は、Medical Schoolまでに医学の基本的な知識は勉強済みで、一言で言うと全員がシゴデキすぎて圧倒される毎日でした。アメリカでは自分が担当する患者さんについては病歴から検査、治療まで全てを綿密に把握することが求められました。日本での実習もイメージしにくいかもしれませんが、日本の実習と比べてとにかくハードで、医師になる覚悟を再認識する経験になりました。それ以外にも日本では味わえない刺激がたくさんあり、そのような試練を乗り越える経験ができることも魅力だと私は思います。
ここまで私の病院実習中の経験から留学の魅力をお伝えしてきました。もちろん、医学生としては実習が本分であり一番大切です。それを踏まえた上でも、留学の最大の魅力は実習しながら1ヶ月も海外で生活できることそのものにあるかもしれません。異国の地に住み、放課後や週末、実習期間前後に、現地の学生や他の留学先にいる慈恵生と落ち合って遊んだり、旅行をしたり、、、その全てがかけがえのない経験でした。そして、帰国後にその経験を語り合い、共有できる仲間ができることも、留学の大きな魅力だと思います。
長くなってしまいましたが、受験勉強のモチベーションや箸休めになっていれば嬉しいです。皆さんが入試で力を精一杯発揮できること、そして皆さんの大学生活が楽しく充実したものになることを心より願っています!頑張ってください!