世界の医療をリードする医師を目指しませんか? 〜細胞生理学講座/ハーバード・MIT研修〜
受験生の皆さん、こんにちは!皆さんは受験勉強に励みつつ、大学生活を楽しみにしていることと思います。そこで今回、私が行っている研究と海外研修についてご紹介させていただきます。慈恵でのキャンパスライフに少しでも興味を持ってくださると嬉しいです!
私は、細胞生理学講座に所属し、ユニット「医学研究」を履修しています。これはMD-PhDコースという、医学生として研究することで単位を取得でき、大学院に進学した際に様々な優遇を受けられるプログラムの一環で、学生のうちから自主的に研究に取り組むことができます。私は3年生の時に本コースに所属し、分子生理学講座の谷端淳先生と基盤研究施設の山澤德志子先生のご指導のもと、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの病態解明と新規治療法開発について研究させていただいています。筋ジストロフィーとは進行性の筋力低下を来たす遺伝性筋疾患の総称です。その中で最も重篤で発症者の多いデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は新生男児3500人に一人の割合で発症し、40歳ほどで死に至りますが、根治的な治療法は未だ開発されていません。ジストロフィン遺伝子の変異により細胞膜の安定性に寄与するジストロフィンタンパク質が欠失することで発症します。DMDの発症機序は①筋細胞膜の脆弱化、②細胞内Ca2+濃度の増加、③慢性炎症や進行性の再生不良・線維化があることが知られています。既存の治療法はありますが、①に対する治療はオーダーメイド医療でDMDの患者全体に対する治療法ではなく、③への治療は一時的に症状を和らげるだけの対症療法でありDMDに対する根治的な治療法ではありません。そこで「②細胞内Ca2+濃度の増加」に着目し、細胞内Ca2+濃度を制御することでDMDの病態が改善されるのではないか、という仮説の基で研究を始めました。実験ではマウスを用いて筋重量、血中の酵素の値、細胞内Ca2+濃度などを測ったり、マウスをトレッドミル上で走らせることで筋機能を測定したりして各データを解析しています。そして病態を解明し、細胞内Ca2+濃度の制御を通してDMDに対する新たな治療法開発に貢献することを目標にしています。
3年生の4月よりこの研究を始めて1年半が経ち、年に一度慈恵全体の学術研究会として開催される「成医会総会」にて「成医会優秀ポスター発表賞」を受賞いたしました。研究者としてまだまだ未熟な身でありますが、指導してくださる先生方に恵まれ、日頃の研究を認められてこのような名誉ある賞をいただくことができ、大変光栄に思っております。
また、私は本年3月に慈恵医大分子疫学研究室の浦島充佳先生が立ち上げられた「ハーバード・MIT研修」に参加いたしました。これは文部科学省の高度医療人材養成拠点形成事業というプロジェクトで、慈恵の選抜医師・学生が米国ボストンを訪れ、ハーバード大学やマサチューセッツ総合病院(MGH)などの世界的医療機関にて高度医療・医療教育を体験する実践型プログラムです。本研修では世界最先端の医療を見聞きして国際的な視野や実践力を養うことができました。更にボストン小児病院にいらっしゃる、ジストロフィンを発見したLouis Kunkel先生のラボを訪問して、Kunkel先生に私たちの研究をプレゼンし、先生とお話しさせていただきました。この経験は私にとって一生の宝となり、日々の研究活動の糧となっています。
↑Harvard Medical Schoolの前での記念写真:タイムマシーンに乗って未来の医療を観てくる冒険
(ホームページより抜粋:ハーバードの医学研究は日本の20年先をいっています。 Boston Medical Odyssey (BMO)に参加するということはタイムマシーンに乗って未来の医療をみてくるようなものです。Research fellowやclinical fellowとして留学して帰国すれば間違いなくその専門分野のトップランナーになれます。)
ご紹介したように私は研究活動や海外研修にも励んでおりますが、部活動では硬式庭球部とESS(English Speaking Society)部に所属して、先輩・後輩・同期と仲を深め、時に切磋琢磨し合いながら充実した日々を過ごしています。そして将来は、臨床と研究の架け橋となるような医師を目指しています。
慈恵での経験は全てかけがえのないもので、毎日楽しいことばかりです!受験生の皆さん、ぜひ慈恵に入学して医学研究に挑戦し、海外研修などを通して世界をリードする医師を目指してみませんか?慈恵で皆さんとお会いできることをとても楽しみにしています!
