信頼 -慈恵医大弓道部-
こんにちは。慈恵医大弓道部です。私たちは、医療従事者を志し、日々勉学や実習に励みながら、弓道を通じて心を磨くことを大切にしています。弓道は、ただ的に矢を中てる競技ではなく、自分の内面と向き合い、集中力や落ち着きを育てていく時間の積み重ねです。思うようにいかない日もありますが、そのような過程を大切にすることで、医療の現場で求められる冷静さや誠実さ、そして人に信頼される姿勢を学ぶことができると感じています。
部員の多くは、大学に入ってから弓道を始めました。初めは誰もが初心者ですが、先輩が一から丁寧に教えるので安心して取り組めます。弓の持ち方や立ち方、射形など、覚えることは多いものの、少しずつ上達していく過程で、自分の成長を実感できるのが弓道の魅力です。活動は週に3回、外部道場をお借りして行っています。限られた時間の中でも集中して取り組むことで、勉強との両立が自然と身につきます。春や夏には合宿や大会もあり、特に東日本の医学生が集う東医体(東日本医科学生総合体育大会)は、私たちの大きな目標のひとつです。試合では緊張や悔しさを感じることもありますが、仲間と励まし合いながら挑むことで、自分一人では得られない達成感や絆を感じることができます。勝ち負け以上に、全員で努力し、支え合って成長していく過程こそが、弓道部の本当の魅力だと感じています。
私は主将として、弓道部を「医療者として、まわりから信頼される人間になるための場所」にしたいと考えて運営してきました。技術を磨くことはもちろん大切ですが、それ以上に、仲間を思いやり、誰かが困っているときに自然と手を差し伸べられる関係を築くことを大事にしています。大学生になると、弓道への熱量は人それぞれです。大会で勝ちたい人、のびのびと自分のペースで弓を楽しみたい人、どの関わり方も間違いではありません。どんな想いであっても、互いを尊重し合い、支え合える環境であることが、私たちの部の誇りです。弓を引く形が少しずつ異なるように、弓道との向き合い方にも個性があります。それを受け入れ合いながら共に歩んでいける、そんな場所でありたいと考えています。
最後に、弓道には「正射必中」という言葉があります。これは、正しい射は必ず中る、という意味ですが、私たちはその正しさを、形だけではなく、努力の過程や心のあり方も含めて考えています。結果がすぐに出なくても、正しい姿勢で努力を重ねていれば、いつか必ず実を結ぶと思います。一歩ずつ進むことがその努力が、大学で出会う仲間や新しい挑戦を支える力になるはずです。弓道部は、共に努力し、支え合いながら成長できる場所です。仲間と共に自分を高めていく時間を、私たちと一緒に過ごしてみませんか。皆さんと道場でお会いできる日を、部員一同、心より楽しみにしています。
2025年度東医体における団体立