医療と音楽との出会い

東京慈恵会医科大学には、多くの文化系の部活や同好会があります。医学部というと勉強一色の生活を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、本学では勉学と並行して、音楽・芸術・地域活動などに積極的に取り組む学生が多く在籍しています。その中でも、私たち「東京慈恵会医科大学音楽部管弦楽団(音楽部)」は、医療と音楽が出会う場所として長い歴史を持つオーケストラです。音楽部は、東京慈恵会医科大学の医学科・看護学科の学生に加え、他大学の医療系学生も参加するインターカレッジの部活です。将来、異なる専門職として医療を支える仲間たちと音楽を通じて出会い、共に活動できるのが大きな特徴です。学年や大学の垣根を越えた温かいつながりがあり、音楽をきっかけに一生の友人を得られることも、音楽部の魅力のひとつです。

年間を通して、音楽部の活動はとても充実しています。5月には年に一度の「定期演奏会」を開催し、本格的なホールでクラシックの名曲を演奏します。この演奏会は2026年に第113回を迎える伝統ある催しです。コロナ禍で一時中止となりましたが、2023年に再開し、久しぶりにホールに響く生の音に心を震わせた瞬間、音楽を通して人とつながる喜びを改めて実感しました。7月には、新入部員が初めてステージに立つ「部内演奏会」が行われ、さまざまな編成でアンサンブルを披露します。秋には各大学の文化祭に参加し、クラシックだけでなくポップスやディズニー音楽など幅広いジャンルの曲を演奏します。学生や地域の方々、そして慈恵を目指す受験生の皆さんと音楽を通じて交流できる、楽しい機会となっています。

そして12月には、「クリスマスコンサート」を開催します。これは、東京慈恵会医科大学附属病院の患者さんに向けて音楽を届けるコンサートです。実際に患者さんの前で演奏する経験は、部員にとって特別なものであり、医療を志す学生として貴重な体験となっています。音楽部には、大学から楽器を始めた部員も多く在籍しています。初心者でも先輩が丁寧にサポートするため、誰もが安心して音楽を楽しむことができます。医療の道を志しながら、心の豊かさを育む場として音楽に親しむことは、きっと大学生活をより充実したものにしてくれるでしょう。

音楽部をはじめ、慈恵医大の部活や同好会はどれも温かく、学生一人ひとりが自分らしく過ごせる場所です。勉学だけでは得られない、人との出会いや感動の瞬間がきっと待っています。皆さまと慈恵のキャンパスでお会いできる日を、心より楽しみにしています。