《角田朋也》合格体験記

僕が慈恵を志望校にしたのは高2のとき予備校の講演会で、慈恵の先生の話を聞いたときです。先生の話がとても面白く、また学生と先生の距離感の近さや自由な校風が伝わってきたのがとても印象的でした。

慈恵の受験当日のことは今でも鮮明に覚えています。というのも、受験当日電車の遅延で試験時間に遅れてしまったからです。それでも、慈恵の先生方はとても優しく臨機応変に対応してくださり、平常心で試験に臨むことができました。他の学校の試験会場の先生方はとても怖かった印象ですが、慈恵の先生方は学生目線でフレンドリーな雰囲気があった気がします。こうした点でも、慈恵で学びたいという思いが強くなったのを覚えています。実際に入学してみても、そうした特徴を感じることが多いです。

改めて自分自身の受験生活を振り返ってみると失敗の繰り返しだったように思います。高3の春まで部活をしていたこともあり、勉強に割く時間が足りず、あまり塾にも行けていなかったので、受験勉強のスタートの段階でだいぶ出遅れたなという感覚でいました。また、部活引退後の夏休み以降もなかなか成績は上がらず、かなり弱気になっていたのを覚えています。さらに、センター試験でも取りこぼしが多く国立受験はあまりうまくいきませんでした。そうしたうまくいかない過程の中で自分と向き合い、目標に向かって追い込んだ経験はとても有意義なものであり、なかなか経験できないものであると今となっては感じます。そうした辛い中でも、心の支えとなったのは中学高校時代に何かをやり切った経験だったと思います。僕にとっては部活を引退までやり切ったことが、うまく受験に切り替えるきっかけとなり、辛い練習を乗り切った経験が自信となり、受験生活に間違いなく生かされていたと感じます。そうした意味でも、中高時代に自分がやり切ったことを何かしら作ることも大切なことかもしれません。そして、どんなにうまくいかなくても目標を簡単には変えないことも重要だと思います。

受験を通やり切ることで今まで感じたことのない達成感や成長を得られると思います。ぜひ最後まで頑張ってください。慈恵で会えるのを楽しみにしています。

(医学科1年 角田朋也)