《M.I.さん》慈恵を目指している皆さんへ
今回は慈恵生のリアルな声を届けるということで、執筆させていただきます。今回書いた内容が、少しでもこれから慈恵を目指す方のためになれば幸いです。
私が本格的に医学部を意識し始めたのは高1くらいの時です。父が医師であることもあり漠然とその当時から医学部を意識していましたが、その当時の私には到底医学部に合格できるような学力はなく、その後浪人を経て慈恵に合格することができました。正直なところ、高校時代は慈恵を意識していたことはなく、本格的に慈恵を意識し始めたのは浪人時代でした。慈恵を目指した一番大きな理由は、「病気を見ずして病人を見よ」という学祖の高木先生のお言葉に感銘を受けたからです。この言葉には、医療者が患者さんに親身になって治療を施すという慈恵の精神を感じることができ、私の目指している医師としての理想像が慈恵で実現できると感じました。また、非常に現実的な内容ではありますが、新橋という立地、さらには学費の問題も当然慈恵を目指した理由に含まれます。
ここからは、私の受験勉強での体験について述べていきたいと思います。勉強で特に大変だったのは、モチベーションを維持することでした。やはりずっと勉強をするというのはほとんどの人が大変で、嫌だと思います。そこで、しっかりとメリ張りをつけて勉強をしていくことが本当に大切だと思います。また、苦手科目の克服も非常に大変でした。私は昔から数学が苦手だったので、その苦手意識を払拭するのは辛い作業でした。しかし、焦らずに解法を理解して暗記するという作業を繰り返していった結果、標準的な問題は大体解けるようになりました。慈恵の入試本番では数学はあまりできなかったのですが、なんとか他の科目でカバーできたようです。入試は総合力勝負であり、特に慈恵は取れるところをしっかり取らなければいけないイメージなので、勉強は全ての科目についてバランスよく行うことが大切なのだと思います。
最後に、慈恵の良さを伝えたいと思います。慈恵が素晴らしい学校だということは実際に入学してからより強く感じています。同期は皆それぞれ個性的で面白く、また先生方のご指導も非常に手厚いです。それ以外の点でも、先輩方はとても優しいですし、正直なところ慈恵に入学して後悔することはないと思います。今年はコロナの影響や共通テストの実施など、イレギュラーな状況ではありますが、自分にできないことはないという気概を持って厳しい受験勉強を乗り切ってもらいたいと思っています。慈恵で待っています。
(医学科1年 M.I.さん)