慈恵医大の新歓について

ここでは、慈恵医大の一大イベントである「新歓」について説明させていただきます。

新歓について説明する前に、慈恵医大の部活動についてから説明します。慈恵医大では、部活動が非常に盛んで、部活数は約50あり、9割以上の学生が各々部活動に所属し、勉学と両立しながら活動に励み、充実した学生生活を送っています。また、部活動を中心に先輩・後輩の関係を築くことが多く、卒業した後もその関係性が続いている先生方も多く見受けられます。

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そんな慈恵医大では、新入生が入部する部活動を選ぶための「新歓」が盛大に行われます。部活動を中心に先輩・後輩の関係性を築いている慈恵医大において、新たに新入生を後輩として部活動に迎え入れるイベントとして、新歓はとても重要です。2年生以上の多くの学生が新歓に関わり、1年生をもてなすために様々な工夫をしています。

新歓は、入学式後すぐに開始されゴールデンウィーク前に終了します。新入生・上級生ともに実習や講義など医大生としての本分があるため、いくら一大イベントの新歓といえども、あまりノロノロと行う余裕はありません。多くの新入生は、入学式後、約2週間で入部する部活動を決定し、ゴールデンウィークから各部活動が始まります。

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(写真:新歓の運営を担っている学生委員会が新入生に対して新歓の説明をしている様子)

新歓期間が終わるタイミングで、新入生歓迎会が東京プリンスホテルにて開催されます。学生の間では、「東プリ」と呼ばれ、このイベントも慈恵医大の一大イベントの一つです。新入生歓迎会は、新入生を慈恵医大の学生の一員として迎え入れるための会で、慈恵医大の学生全体で新入生の入学を祝います。16年生のほぼ全ての学生が参加し、様々なイベントを舞台上で行いながら立食パーティーを行います。

例年は上記のように新歓を行っていましたが、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大により、対面での勧誘活動に大きく制限がかかってしまいました。しかし、新入生を慈恵医大の学生の一員として迎えるためにも、新歓は重要な行事であるため、新型コロナウイルス感染拡大による混乱が収まってきた10月頃に新歓が開催されました。勧誘は全てビデオ通話で行われ、例年東京プリンスホテルにて開催される新入生歓迎会は中止となってしまいました。その際、ビデオ通話で勧誘を行うにあたり、各部は各々の部活動の良さを伝えられるよう工夫し、新入生・上級生の関係性を築き上げてきました。来年度以降、新歓がどのように開催されるかはまだ決定していませんが、より多くの新入生が新歓を楽しみ、入部する部活動を決められるよう、新型コロナウイルス感染拡大の状況を見ながら、工夫して開催される予定です。

より充実した学生生活を送るため、部活動の新歓は1年に1回の非常に大きなイベントです。慈恵医大の一員として、来年度以降入学する新入生にもぜひこの新歓に参加し、充実した大学生活のスタートにしていただければと思っています。

(医学科4年 吉村直紘)