大学生の一人暮らし

突然ですが「一人暮らし」と聞いてどのようなイメージが思い浮かぶでしょうか。自由気ままな暮らし、自分好みのインテリア、家事が大変そうなど、様々な話を聞いたことがあると思います。大学に入学したら一人暮らしを始めようと決めている受験生も、まだ悩んでいる受験生もいると思いますが、これからお話しする一人暮らしの体験談が少しでも参考になれれば嬉しいです。

私が一人暮らしを始めた頃に感じたことは「自分勝手に生活できるって楽しい!」と「家事が想像以上に大変!」ということでした。一緒に住んでいる家族に気を使わずに自分のリズムで生活を送っていけるという事実に一種の爽快感すら覚えました。しかし、すぐに家事という問題に直面することになります。1週間も掃除をしなければ目に見えて家が埃っぽくなりますし、裸足で生活すると定期的に水拭きをしなければ床がベタついてきます。トイレの床もこまめに掃除しないと3日ほどで匂ってきますし、排水溝などの水回りの掃除は放置するほど汚れとカビが混じってこびりついて悲惨なことになります。その他、炊事、洗濯、ゴミ出しなど、細かい家事も含めると、清潔な家での暮らしを満喫したいのであれば日に2~3時間は家事に費やさなければならないことに気付きます。家事になれていない最初の頃は時間がかかるため、勉強、家事、アルバイト、友達との付き合いなどとの両立が難しく感じたりもしましたが、半年も経つ頃には家事にも慣れ、問題なく生活できるようになりました。

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一人暮らしを始めて、家事に慣れ、大学に馴染み、新しい友達ができ、勉強に追われ、現在大学3年生となりました。慣れた今でも家事は大変ですが、その分一人暮らしを満喫しています。たまには気合を入れて凝った食事を作ってみたり、友達を招待したり、家を自分好みのインテリアにしてみたり、お気に入りの柔軟剤を見つけたりと楽しい生活を送っています。試験期間などで忙しいときや体調を崩したりしたときは、食事を出前や外食で済ませたり家事を週末にまとめて行ったりすることもありますが、かかったお金や散らかった家を見ると実家のありがたさを改めて感じることもあります。良い意味でも悪い意味でも自分の家を自ら管理しなくてはならない一人暮らしですが、個人的にはお勧めしたいと思っています。

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最後に一人暮らしを考えている受験生の皆さんへちょっとしたお節介ですが、高校の家庭科の教科書は間違えて捨ててしまわないようにご注意ください。一人暮らしの参考書になります。それではぜひ志望校合格という目標を成して、できれば慈恵の後輩になって、楽しい大学生活を送っていただければ嬉しいです。

(医学科3年 S.U.)※2023年1月掲載