医学研究が彩る大学生活

受験生の皆さん、こんにちは。 皆さんは日々、必死の思いで受験勉強に励まれていることと思います。 今は束の間の息抜きに、あるいは受験校探しのために、受験の先にある未来についてあれこれと想像を膨らませているところでしょうか? ぜひ「慈恵のリアル」の様々な記事をご覧になって、楽しい大学生活を思い描いてみてください。 私からは、医学研究について少しご紹介させていただきます。

皆さんは「研究をする大学生活」というのをイメージしたことはあるでしょうか?

......臨床医を目指す自分には関係ないかな?

......やってみたいけど、医学研究って限られた秀才のなせる業じゃない?

いえいえ、そんなことはありません! 慈恵のカリキュラムでは3年次に「研究室配属」という期間があります。 ここでは学年全員(つまり未来の皆さんも)がどこかの研究室に割り当てられ、6週間かけて実際の研究プロセスを体験することができます。 入学者全員に、研究にチャレンジする機会が与えられるのです。

チャンスはそれだけではありません。 興味があれば、自主的に気になる研究室の門を叩き、放課後などの空いた時間を活用して研究を行うことも可能です。 慈恵には「ユニット医学研究」という選択科目があるのですが、これを履修すると、自主的な研究活動の成果を「単位」として認めていただくことができます。

ちなみに私は医学科の4年生ですが、3年生の頃から「ユニット医学研究」を履修していて、現在も臨床実習の傍ら少しずつ研究を進めています。(決して優秀な学生ではありませんが)曲がりなりにも日々の小さな積み重ねが形になった瞬間や、研究を通して得た知見と講義で学んだ知識がふと脳内で繋がった瞬間には、言いようのない達成感があります。

身の回りにも研究をしている学生が数多くいますが、もともと研究の道を志していた人、研究室配属を機に目覚めもう少し続けてみようと思った人、なんとなく面白そうだなと思って研究室に出入りしていたらいつの間にか住人になっていた人など、そのきっかけは多種多様のようです。

どんなきっかけであれ、一度飛び込んでしまえば、そこには底なしの面白い世界が待っています。 自分が選んだ興味のあるテーマ、世界で自分だけが取り組んでいるテーマについて、好奇心を持ってとことん追究すること。それは大学生になったからこそできる経験ですし(受験勉強に追われる高校時代まではとても考えられないことですよね)、こんなにやりがいがあり面白いものはありません。 研究室の先生方(臨床と研究の両方に取り組まれている先生方がたくさんいらっしゃいます!)もイチから熱心にご指導してくださいますし、同じ研究室の仲間たちからは、絶えず刺激を受けることができます。 時間を忘れるほど夢中になれるもの、研究という新たな心の拠り所に出会えることは、一度きりの大学生活をより豊かなものにしてくれると思います。

いかがでしたでしょうか? 少しでも入学後の「研究をする大学生活」を想像することができたでしょうか? 早く入学したい!研究をやってみたい! と思ってくださったそこのあなた。 ぜひ、その強いエネルギーを原動力に、目の前の受験勉強を頑張ってください。受験を通して培った論理的思考力や問題解決力が、未来の研究活動で大いに活きてくると思います。

ここまでご覧いただきありがとうございました。 それでは、慈恵で皆さんをお待ちしております!

(医学科4年 匿名)※2023年1月掲載