慈恵において、何を勉強し,身につけていくか ~皆と同じこと、皆と違うこと~

医師国家試験の勉強の最中,敬愛する同期の元学生会長からのLINE君とは~もう3年くらい会ってないのにどうしたの~ではなくて,「慈恵医大において,なにを勉強し,身につけていくか(学生目線で),受験生の方々のために書いてくれない?」嬉しい! ぼくを選んでくれて!!『もちろん!』二つ返事で了承しました.そして,改めてテーマを確認.「なにを勉強し,身につけていくか」...むずかしいっ!!(学生目線で)...逆にむずかしいっ!!

ということで,申し遅れました,わたくし,医学科6年の鈴木駿と申します.剣道部と囲碁将棋部に所属しています.これから,少しだけ,友人が与えてくれたテーマで文章を書かせていただきます.まず,大前提として,ぼくらは医学生なので,医学を勉強します.でも,それだけではなく,1年次には教養を学ぶし,医学の勉強と並行しながら,コミュニケーションや医師としてのあり方も勉強します.

何を勉強し,身につけていくか.それは,僕なりに考えた結果,

「みんなと同じことと,みんなと違うこと」

だと思います.そして,後者をいかに磨いていくかが,大学生活において大事なのではないかと考えます.そしてそして,慈恵医大では,それを磨いていける十分な環境が整っています.

まず,「みんなと同じこと」の話をします.医師になるには,ご存じの通り,医師免許が必要です.そして,それを取るためには,大学から,「国家試験を受けていいよ!」と言われ, 国から,「医師になっていいよ!」と言ってもらう必要があります.なので,当然ですが,まずは最低限,大学と国が求める医学生にならなくてはならないのですね.だけど,それだけでは面白味がないですよね?だから,それにプラスして,「みんなと違うこと」を身につけていく必要があるのです.

受験生の皆さんには,きっと,医師になりたい理由があると思います.そして,こんな医師になりたいという理想もあると思います.それらをぜひ大切にしてください.それらが,自分は大学でなにをがんばりたいかということを見つける手掛かりになると思います.

ぼくが掲げた目標は,次の2つでした.「誰よりも勉強を楽しむ学生になる」「誰よりも心電図が読める学生になる」そして,これらはおおむね達成できたと思っています("誰よりも"かどうかはわかりませんが笑)特に,心電図に関しては,10冊近く教科書や問題集を買い,3年生の終わりでは,1か月間ずっと心電図だけを勉強していました.そんなに心電図をやる必要はないのですが,ぼくはどうしてもしっかり読めるようになりたいと思い,勝手に勉強していました.

慈恵では,学生の主体性を重んじてくれます.こんなことは口では容易く言えますが,実際に,座学(実習ではない普通の講義)は,基本的に出席を取られません.つまり,自分の興味関心に合わせて,好きなように授業をカスタマイズできるのです!これは,他の大学ではあまり聞かれない,慈恵の特徴です.(もちろん出た方が理解は深まるし,結局試験はすべて受けるし,1つでも単位を落としたら留年となってしまいますが)だからそれだけ,自分で時間の使い方を決められるということです.

「みんなと違うこと」は,なんでもありです.部活動に命をかけている人もいます.現在はコロナの影響で難しいですが,留学に行く人も多くいます.自主的に研究室に通い,学会で発表している人もいます.大学外のセミナーに通っている人もいます.

なんでもありだけど,なにかをがんばっている人が,慈恵には多いような気がしています.ぜひ,慈恵に入学していただいて,みんなと一緒に医学を学び,それに加えて,あなただけのオリジナリティあふれる大学生活を送っていただければと思います.最後までお読みいただき,ありがとうございました.ぜひ,今後ともがんばってください!

追記

写真は,慈恵医大の"現在は使われていない,古い病院"で撮ったものです.今はちょうど新しい病院が立ち,めちゃくちゃにきれいなのでご安心ください!笑

(医学科6年 鈴木駿)