国領の名物講義!

国領校では1年生が一般教養科目を履修します。国領校ならではの名物講義といえば、初習外国語、生体分子の化学、数学です

まずは初習外国語!Bonjour! 你好!Guten Tag! 入学した一年生は、フランス語、中国語、ドイツ語から一科目を選択し週に23時間ずつ勉強します。医学科だけのクラスで進みが早くて一年でかなり習得します。新しい言語を学ことは覚えることも多いですが、英語を習い始めたときのようにA B Cからみんなで発音したり、活用を覚えてみたり...なんだかんだとっても楽しい思い出です。テスト前には同じ言語を選択した友達同士で教え合い、頭に単語や文法事項を詰め込むと同時に、友人との仲も深まりした。筆者はフランス語を履修していましたが、カタカナ発音で『ボンジュールッ(Bonjour!)』『イルショッ オージョドゥィ(Il chauds aujour'dui. 今日は暑いです)』などなど、とにかく口を動かして格闘してました笑 20人弱という少ないクラスでアットホームな雰囲気で先生との距離も近かったです。文法規則がむずかしくてワカンナイ!となったときには、授業中でも先生に「〇〇ってこういうことですか?!」と手を挙げて救出してもらいました。国領は一年生だけだからこそこんな感じでのびのびです

次は生体分子の化学!この科目は実習と講義の時間があります。実習では、入学したての4月から前期のあいだ21組のペアで毎週1回みっちり実験します。ときには実験が終わらなかったり失敗して6時過ぎまで居残ったり、代々語り継がれるハプニングが起こったり...(質量を1桁間違えて的外れな結果が出たり、生成物をうっかり濾紙に包んで捨ててゴミ箱を大捜索したり、生成したアスピリンの分析のはずが全く違うものを分析していたり、、、)追い込まれてくると「この人普段きっちりしてるけど意外と不器用なんだな」とか素が垣間見えてくることも。2年生になって「こんなことあったよね笑」と思い出すことも多い印象深いです。一方の講義はまた違った難しさがあります。講義では極性や命名法、反応など大学レベルの講義を一から学びます。初めは多くのレベルが高くわからないことだらけで「わからないことがわからない」というどん詰まりを経験しますが、なんとか乗り越えて2年生へとなっていきます。筆者の場合は、夏休みに困り果てて先生の部屋を勇気を出して訪ねていき何時間も付き合っていただきました。

D442DA34-4C14-4D5F-864C-0F29CF184629 - 慈恵会医科大学医学部医学科 H31.jpeg

最後は数学!講義では医学部とはいえきっちり微分積分行列を扱います。この講義は講義自体の内容もさることながら教授が名物です!教えてくださる教授は高校の頃の担任の先生のように、数学のことから部活・学校生活のことまでなんでも相談に乗ってくださり国領での大学生活の基盤作りを助けてくださいます。クラスも学年の半分ずつで行われ、大学っぽい広い講義室ではなく教室のような部屋で授業を受け、週に1度高校のようなほっこりする授業です。2年生以降新橋で医学にどっぷりと浸かる日々を過ごすからこそ、一年生のこうした時間で少しずつ成長する時間は貴重なものでした。

長くなりましたが、この記事では3つの国領の名物講義を紹介しました。入学したての一年生の楽しく充実してのびのびとした日々が少しでも伝われば幸いです!受験生の皆さんは慈恵で待ってます。

(医学科2年 森田薫)