医療と音楽との出会い

慈恵医大には多くの文化系の部活や同好会があり、音楽系だけではなく、勉強会系や、その他文化活動を楽しんでいるものなど多岐にわたります。医療系大学の部活や同好会ということで、それらの多くが医療系ならではの、とても魅力的で独自の活動をしています!

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さて、文化系の部活のひとつとして、私たち東京慈恵会医科大学音楽部管弦楽団(音楽部)のことをご紹介します。音楽部はいわゆるオーケストラ部ですが、オーケストラのような大規模の音楽だけではなく、室内楽のような小規模の音楽や、ポップスのようなクラシック以外の音楽も演奏する部活です。「部活」というと少々堅苦しいイメージがあるかと思いますが、まったくそのようなことはなく、大学や学年の垣根を越えて部員全員仲良く活動をしています!音楽部の特徴として、様々な部員が在籍していたり、医療系ならではの活動をしていたりすることなどが挙げられます。慈恵医大の部活や同好会の中では珍しく、音楽部は医療系の4大学から構成されるインターカレッジサークルです。医学部だけではなく他の医療系学部の学生と活動ができるという環境では、音楽に限らず、医療に対する様々な考え方や感性に触れることができ、非常に貴重な経験をすることができます。さらに、将来共に医療を担う仲間と、学生時代から音楽という楽しみを共有することで、一生涯の友人を見つけることができると感じています。また、音楽部の活動のひとつに、七夕ロビーコンサートがあります。これは、主に慈恵医大附属第三病院に入院されている患者さんに向けて音楽を届ける、というコンセプトのコンサートです。音楽部には、音楽歴の長い部員も多数いますが、病院の中で実際の患者さんの目の前で演奏をする、という経験はやはり特別なものであり、毎回とても楽しみにしている、という声を多く耳にします。ロビーコンサートのような、まさしく医療学生冥利に尽きる音楽体験ができるのは、やはり医療系の部活の醍醐味であると感じています。

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また、音楽部には、大学から音楽を始めたという部員も多くいます。音楽を新しく始めるということは、少々ハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。ですが、音楽という一生涯の楽しみを、肩ひじ張らずに心から楽しめる、そんな場所を音楽部は目指しています。音楽部だけではなく、慈恵医大の部活や同好会などは、どこも温かみのある場所となっています。きっと大学生活における素敵な出会いが待っているのではないでしょうか。それでは、慈恵医大でお会いできるのを楽しみにしています!

(医学科3年 石井瑛啓)