実家から通うことの利点
慈恵には、国領キャンパスと西新橋キャンパスがあります。国領キャンパスは新宿から京王線で30分ほど、西新橋キャンパスは御成門、新橋、虎ノ門や神谷町など様々な駅から近いため、どちらも非常にアクセスが良いです。そのため、実家から通う人も多いと感じます。私もそのうちの一人です。
実家から通えることの利点として、まず自分の時間がたくさん使えるということが挙げられます。家族と暮らしているため、自分一人の食事や家事の心配をしなくて良いというのはとても楽だなと感じます。大学生になって環境が変わり、不安に思うこともありましたが、実家暮らしであったため新しいことにも挑戦できました。その一つが、部活動です。私は女子バレーボール部に所属しているのですが、練習や試合で疲れて帰ってきたときでも手助けしてくれる家族がいるのは心強いです。バレーボールだけでなく、誕生日会やスノボ旅行などのイベントにも参加することもできます。女バレに入部したことで、たくさんの素晴らしい仲間に出会えて、多くの思い出を作ることができたのは、とても良い経験になったなと思います。
また、もう一つの利点として、友達とすぐに会えるということが挙げられます。大学生になって、新しい学校への期待感ももちろんありましたが、それと同時に不安感も抱いていました。というのも、私が性格上人見知りで、新しい関係を築くのが怖かったからです。大学生にもなってと思われるかもしれないですが。そんな私にとって、高校生時代の友人と気軽に会える環境は、安心できる場所でした。今でも、仲の良い友人と会うことで、医療系以外の話を聞くなどたくさんの刺激を受けています。会うと昔に時間が戻ったかのように、ただだらだらと何時間も話してしまいますが、それも楽しいです。
さらに、祖父母などの家族の顔が見やすいのも良いところです。午後からの授業の前に祖父母の家に行って昼ごはんを一緒に食べたり、アルバイトに行く前にお菓子を食べに行ったりということは、やはり実家だからこそできることではないかと感じます。私の好物をたくさん準備しておいてくれる祖母や、新しい話を聞かせてくれる祖父との時間は、私の土台となっています。
医学部に入学するのは、私にとってものすごく大きな挑戦でした。それでも、大学で良い友達や、先輩、後輩に出会えて、旧友や家族に気軽に会える環境で、本当に恵まれていたと感じます。何事も一歩踏み出さないと始まらないと言いますが、私の拙い文章が踏み出す後押しになればと思います。
(医学科3年 山崎颯子)