臨床と研究の両方を行き来することで研究者としての一生のテーマが見つかる

松浦知和 教授(臨床検査医学講座)x 北村晃(5年生)

本邦初の臨床検査用全自動高速液体クロマトグラフィー・質量分析システムを利用して、ビタミンDの基準範囲の設定に取り組む臨床検査医学講座教授兼SI医学応用研究センターセンター長の松浦知和さんに、研究者としての考え方や研究のやり甲斐について話を聞きました。

普通の臨床医を目指して医学生に

北村 いつから研究者の道に進もうと考えられるようになったのでしょうか。

松浦 あまり意識しないままいつの間にか、という感じです。父が開業医だったこともあって、入学した時には将来は臨床医になるんだろうと考えていました。当時でも多くの学生は臨床医を目指していたと思いますよ。ただ、実習の同じグループに3年生の時から研究を始めていた学生がいて、それがきっかけで研究に興味を持って、少し研究させてもらおうと考えるようになりました。そこで、5年生の終わりくらいに彼にお願いして栄養学の研究室を訪ねました。でもその時は特に研究者になろうとか考えていたわけではなくて、実際には医師になってから研究に触れる機会があり、その流れで本格的に研究取り組むようになったんです。ちなみにその学生というは、今の松藤学長です(笑)。

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