素晴らしい人達との出会いを通して自分のやるべきことが見えてきた

岡部正隆 教授(解剖学講座)x 久村和香(3年生)

解剖学講座教授の岡部正隆さんは、解剖学や発生学が専門で、魚やショウジョウバエの研究でも知られています。医師である岡部さんはなぜこうした研究分野に進んだか、話を聞きました。

自分にしかできないことを探した学生時代

久村 なぜ医学部に進学されたのでしょうか

岡部 もともと生き物が好きでした。高校では生物部の部長をやるくらい魚や昆虫が大好きで、将来は生物学科へ進学して生物学者になりたいと考えていました。 一方で医師という職業にも馴染みがありました。祖父も父も内科の開業医で、小さな頃は3世代で同居していたので、祖父の診療所で育ちました。医師の仕事を身近で見ていましたから、医師になるのは特別なことではなかったのです。 転機が訪れたのは高校3年生の時です。風呂場で父が「生物学者も良いけど、医師になれば人もみられるよ」とポツリと言ったのです。この言葉が刺さりました。

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