良いとこどりにこだわって 研究とプライベートの充実を

村山雄一 教授(脳神経外科学講座)x 吉田碧(6年生)

今回ご紹介するのは、脳動脈瘤を治療するマトリックスコイルを開発して日本にカテーテル手術を広めた脳神経外科主任教授の村山雄一さんです。救命のための緊急対応アプリや医療従事者の情報共有スマホアプリを開発して活用するなど、専門外の分野でもアグレッシブな活動に取り組んでいます。

革新的な治療方法に対して弱点を見つけてチャンスを得た

吉田 先生はカテーテル手術の第一人者として世界的に有名ですが、脳血管内治療の道に進むことになったきっかけは何だったのでしょうか

村山 いろいろな診療科を回る中で人の神経に興味を持ち、1991年に助手として脳神経外科学教室に入りました。当時の脳神経外科はくも膜下出血の患者さんが来ると大変で、2週間泊まりがけで治療をするのが当たり前という状況でした。こういう生活は医師にとっても大変ですが、患者さんには当然大きな負担になります。「もっと患者さんへの負担の少ない治療はないものだろうか」と考えていた時に...

(以下、気になる対談のつづきはこちらから)