入試について
慈恵が求める学生像
次世代に必要とされる医師、
そのリソースたる若き俊英達
本学では、本学のカリキュラムを修得し、卒業時に求められる能力を達成できる学生として、日々の学修と多様な経験の中から以下に掲げる能力(下記アドミッションポリシーを参照)を入学時迄に身に付けている人を求めています。
医療技術や医学研究が格段に進歩し、「病気を診る」ことのウェートが徐々に減ると、医師は「病人を診る」ことをより求められるようになります。知識の詰め込みだけでは、患者を診ることは決して適いません。
身体や精神などの一側面からのみ見るのではなく、人格や社会的立場なども含めた総合的な観点から患者と接する、 人間中心の医学・医療。それを身に付けるためには、暗記能力や解答スキルだけではない、「プラスアルファ」が必要です。
本学の建学から連綿と続く伝統を活かして、将来の人類の健康と福祉に貢献しようと志す受験生が、強い決意を持って私達の仲間となることを期待します。
- アドミッションポリシー
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- 変化する社会、多様な文化や人々の中での医療ニーズを学び、社会における医師の職責について学修することができる。
- 多様な個性・異文化の人々と交流ができる。
- 汎用的技術としての数理的スキル、論理的思考力、問題解決能力を有する。
- 自らの考えをまとめ、それを表現し、他者との対話を通じて協調的に新しい知識を創造できる。
受験から入学までの流れ
難関の試験を乗り越えて、
晴れて慈恵の一員となるために
本学医学科の一次試験は、理科・数学・英語の筆記試験、二次試験は、面接・小論文から成ります。一次試験では、知識一辺倒ではなく、思考力、論理力、読解力、得られた情報を適切に利用する能力等を測ることを目指しています。二次試験では、アドミッションポリシーに沿って、本学で医学を修める能力を持っているか、人間中心の医学・医療の実践者となるべく努力できる人かどうかを判断します。
本学は、受験者の属性(性別・年齢・出自等)による差別などの不正を一切認めない、公正な入学者選抜を行なっています。
二次試験後、正規合格者と補欠者に分けて発表します。補欠者には順位が付され、上位から繰上合格の連絡が入る仕組みです。
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出願
願書を調査書等と共に提出します。例年1月下旬頃が締切です。
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一次試験
理科2科目・数学・英語について、筆記試験が行われます。
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二次試験
MMI方式の面接と、小論文による試験が行われます。
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合格発表
正規合格に加え、補欠者が順位付きで発表されます。
入試の概要
一次試験と二次試験による選抜
下記の科目で、一次試験と二次試験を実施します。2021年度の医学科の募集定員は、110名(東京都地域枠5名を含む)になります。大学入学共通テストの利用はしません。出願の際に、入学願書、調査書を提出します。加えて、英語資格・検定試験結果の報告書類を任意で提出することができます。二次試験の評価の参考にしますが、提出によってマイナスの評価を受けることはありません。また、提出しなくても受験することができます。
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一次試験
試験教科・科目
- 理 科 :
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物理(物理基礎・物理)
化学(化学基礎・化学)
生物(生物基礎・生物)
これら3科目のうちから2つを選択。
- 数 学 :
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数学I、数学II、数学III、数学A、数学B
ただし、数学Bは「数列」、「ベクトル」を出題範囲とします。
- 英 語 :
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コミュニケーション英語I
コミュニケーション英語II
コミュニケーション英語III
英語表現I、英語表現II
配点
- 理 科 :
- 200点
- 数 学 :
- 100点
- 英 語 :
- 100点
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二次試験
試験科目
- 面 接 :
- Multiple Mini Interview(MMI)形式
- 小論文
入試の要点
入学試験での選抜の意図するところ
筆記試験では、覚えている知識を単に測るのではなく、思考力、論理力、読解力、得られた情報から適切な情報を選び出しそれを組み立てていく能力を測ることを目指しています。理科・数学では、数理的スキル、論理的思考力、問題解決能力について、英語では、異文化理解および英語でのコミュニケーション能力の一部を評価します。面接では、自己を表現し、他者を理解し、社会における自己の役割について考える能力、他者に対して自分の考え方を論理的に伝える能力、知識を基に状況を理解し、どのような行動が適切か判断する能力、の三点を主に評価します。後者二つの能力については、小論文でも評価します。
二次試験合格者の判定は、一次試験・面接・小論文・調査書等の評価により行われます。面接または小論文の評価が一定の水準以下の受験生については、個別に検討を行い、本学の理念およびアドミッションポリシーに適合しないと判断された場合、二次試験で不合格とします。
面接のポイント
MMI(multiple mini interview)形式で面接を行います。この面接は、テクニックを問うものではありません。その人の能力を多面的に評価するために、全く異なる複数の課題を用いて行う面接方法です。MMIでは、自分の考えを表現する能力、社会における自分の役割を考える能力、知識を基に状況を理解してどのような行動が適切か判断する力、論理的思考力などについて評価するために、評価者と受験生が1対1で話し合いをする対話形式の面接をします。異なる6テーマについて面接を実施します(1テーマにつき1人の面接評価者)。1テーマごとに7分間の面接を行います。移動時間を含めて、面接に要する時間は約60分です。
小論文のポイント
小論文では、自分でしっかり物事を考え、その考えを他者に分かりやすく伝えようとする能力、今自分が持っている知識を基に状況を理解して判断する能力等を評価します。小論文の受験スキルを問うものでも、国語能力の試験でもないことに注意してください。課題文を読んで、そこから各自が自由に一つのテーマを選びます。なぜそのテーマを選んだのかを説明し、次いでテーマについて論じます。準備してきた内容を書くのではなく、自分自身を精一杯表現してください。読み手にわかりやすいように書いてください。小論文は、1,200字以上1,800字以内で、与えられる時間は60分以上90分以内です。
学費・奨学金
学費について
- 入学金
- 授業料
- 施設拡充費
- 合計
- 初年度
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- 入学金100万円
- 授業料250万円
- 施設拡充費-
- 合計350万円
- 2年次以降各年度
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- 入学金-
- 授業料250万円
- 施設拡充費130万円
- 合計380万円
授業料および施設拡充費は分納が可能です。
別途、下記が必要になります。
- 入学後に学生会経費10万円(在学期間分)
- 東京慈恵会医科大学医学科保護者会経費21万円(入会金および在学期間分)
- その他諸経費
各種奨学金(給付型・貸与型)について
本学の学納金(授業料・入学金・施設拡充費)は、私立医科大学では高額ではない部類ですが、それでも決して安くはありません。本学で学ぶための費用をサポートする仕組みを用意しています。
特待生制度は、入学時の成績上位者に対し授業料の全額を、2年以上の各学年成績上位者に対し授業料の半額を、それぞれ免除するものです。
慈恵大学奨学生制度は、学納金の全額または半額を貸与されるものです。卒業後に返済の義務がありますが、無利子です。
本学保護者会による奨学金制度(貸与型と給付型)、各都道府県の奨学金、銀行提携教育ローン等を利用することもできます。日本学生支援機構の「高等教育の修学支援新制度」の対象校にもなっています。